木が伐れない樵の業務日誌

新潟県村上市にある民間の林業会社に勤めている30代男が林業についてつらつら書いてます。

再造林できる環境を整える

なぜ再造林は進まないのでしょか?について最近よく考えます。

『持続的な~』という大きなゴールのためには避けては通れない課題ですし、思い切って主伐に踏み切れないのもここの問題がクリア出来ていないからなのではないでしょうか?素材生産量UPのキーは再造林なのかもしれません。

さて、前提としてここでは小規模な民有林を対象に話を進めていきたいと思います。

私が住んでいる新潟県村上市でよく聞く再造林をしない理由は(このブロク内でも何度か書きましたが)「所有者が植えたいと言わないから」です。

しかしですね。ここは私の予想ですが、「所有者さんの負担無しで植林から保育までやります!山の境界管理も責任持ってやります!」(!マーク重要)と言って断わる所有者は少ないと思います。

何故ならば「断固植えない!」ではないからです。そうではなく「植えるつもりが無い」とか「植える気が無い」とか、もっとふわっとした理由で、つまりは本人の意識ではなく環境がそうさせているのだと思います。

「手軽に植えられる環境じゃないから植えない」

本気で山林資源の経営について考える経営体の存在が不可欠ですね。