木が伐れない樵の業務日誌

新潟県村上市にある民間の林業会社に勤めている30代男が林業についてつらつら書いてます。

新型コロナの足音が聞こえてきた 林業はどうなる?

新型コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、ニュースで流れているイタリアやアメリカの状況を見て「うわー怖えー」と言いつつもどこか他人事感がまだ拭えない私であります。

 

新潟県も割と感染者が多い方(3月29日11時現在で31人)ですが、私が住んでいる村上市にはまだ感染者の報告はありません。
ですが「○○集落の人が濃厚接触者らしい」などの噂は飛び交っていて、感染者がでるのも時間の問題だなと思います。

とりあえず、”手洗いうがい”と”手で目鼻口を触らないようにする”ということだけは意識的にしています。外出は田舎なのでたかが知れてます(会社とスーパーと家の往復です)。

 

さて仕事への影響ですが、私が勤めている会社に限ってはまだ直接的な影響は出ていません。通常どおり材は流れています。

ですが一部の納材先については製品がはけなくなり在庫が増加中とのこと。従業員を休ませるわけにもいかないので稼働させている状態だそうです。こちらも時間の問題で、受け入れストップになる可能性が高いです。


中国由来の材料が手に入らなく住宅建築が進まず、それに伴って材の買い入れ量も滞り、材のだぶつきにより材価の低下。経済が停滞し物流量も減って、梱包材の需要が減ってくる。中国向けの輸出が出来ない。
などなど経済活動が停滞しつつある影響か出始め、これから波及的に広がり新潟林業ももれなくその波に飲まれることが確実です。

売り先が無くなるという問題がある一方で、社員に感染者がでて企業活動が出来なくなるという懸念もあります。

林業は材の売上の他に、造林事業や請負事業など公的資金をもとにした保育(サービス業)の仕事による収入もあるので、動くことが出来れば売上の補てんに対して対策が打てます。
ですが、社内で感染者が発生し動くことが出来なくなると、これらの仕事も出来なくなります。これが一番恐ろしい。


なので会社自体の自己防衛が大切なのです。そんなことをこのブログを書いてて改めて気づかされました。
明日、社長にも話してみよう。