木が伐れない樵の業務日誌

新潟県村上市にある民間の林業会社に勤めている30代男が林業についてつらつら書いてます。

今回は愚痴です。いつも以上に内容が薄いですが悪しからず。

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補助金は収入保証のためにある制度ではない。しかし、そう捉えてしまっている人は多くいると思う。森林整備をするために補助金をもらうのではなく、補助金のために森林整備をしている。

 

しかし、私もその一人なのだなと気付く。

 

補助金制度について調べ、どうやって上手に使うかを考える日々。山の事を考えるのでは無く、いかに補助金に適合させるかについて考える。


入社当初は綺麗な林が一か月余りで、更地になってほったらかしてある姿を見てショックを受けていたが、今はあまり感じなくなっている。


山で平気でゴミをポイ捨てする人があまりに多くて憤りを感じていたが、何も言えず、こういう世界なのだと言い聞かせ、今は見て見ぬふりをする。


林業は植えて、育てて、伐ってまた植える。こうやって回すのが林業だと思っていた。今は、木材価格が落ちてそう簡単に回せなくはなっているが、山に関わっている人の考え方の根底に、回す事が土台としてあるのだなと思っていたが、どうもそうではないらしい。本当に林業をやっている人はごく僅かなのだ。


立米いくらで売れたとか、何千何万立米出したとか言っているがそれは林業のほんの一部の話である。


俺らは素材生産が専門だから造林育林は専門外だ。所有者が植えたがらないから植えないんだ。


回せない理由なんぞいくらでもある。でも回すために試行錯誤し続けるのが私達の役割じゃないのか。


そしてその試行錯誤に活用するのが、補助金の本来の使い方だと思う。