木が伐れない樵の業務日誌

新潟県村上市にある民間の林業会社に勤めている30代男が林業についてつらつら書いてます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

生き物を生かすという生存戦略【<正義>の生物学を読んで】

出版になったばかりの「<正義>の生物学」という本をたまたま手に取ったのですが、とても面白かったので紹介します。 まずこの本の副題にもなっている「トキやパンダを絶滅から守るべきか」この問いかけに引き込まれた。本書のはじめにも”トキやパンダつま…

林業の仕事【番外編】

私は新潟県村上市にある民間の林業会社に勤めていますが、普段はどちらかというと現場よりも事務所にいる時間のほうが長く、毎日パソコンとにらめっこしている日々を送っています。 さて、皆さんは「林業ってなんでこんなに作らにゃいかん書類が多いんだ!」…

再造林できる環境を整える

なぜ再造林は進まないのでしょか?について最近よく考えます。 『持続的な~』という大きなゴールのためには避けては通れない課題ですし、思い切って主伐に踏み切れないのもここの問題がクリア出来ていないからなのではないでしょうか?素材生産量UPのキーは…

新型コロナの足音が聞こえてきた 林業はどうなる?

新型コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、ニュースで流れているイタリアやアメリカの状況を見て「うわー怖えー」と言いつつもどこか他人事感がまだ拭えない私であります。 新潟県も割と感染者が多い方(3月29日11時現在で31人)ですが、私が住んでい…

伐った後、植えたくなる仕組みづくりについて考えてみる(機会損失という視点で再造林を見る)

普段、木を伐らせていただく山は小さい山林を所有している方の山が多い。 これまで何人もの所有者さんと立木売買や山の管理の話をさせてもらったが、やはり山を持つという事に関してネガティブなイメージを持たれている方がほとんどだった。そして、全国的に…

今回は愚痴です。いつも以上に内容が薄いですが悪しからず。

補助金は収入保証のためにある制度ではない。しかし、そう捉えてしまっている人は多くいると思う。森林整備をするために補助金をもらうのではなく、補助金のために森林整備をしている。 しかし、私もその一人なのだなと気付く。 補助金制度について調べ、ど…